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駅の文字、電車の文字 鉄道文字の源流をたずねる

鉄道文字には旅客に向けたものと、現場の業務用に必要なもの、その二つの流れがある。もとより職員や職人の手書きという方法に拠ったので、具体的な書き方は細かく定める必要があった。見やすく判読しやすいことは必要で、文字のかたちや大きさなども今日まで規程や図面によって指定されてきた。
そのことが鉄道文字に、市中に見られる一般の様々な文字とは異なる性格を与えてきた。
単なる記号でない鉄道文字の現状を通して、そこに秘めたサービスの心の真実をさぐる。
「されど鉄道文字」から2年。より深みへ。

中西 あきこ

ISBN:978-4-415-32422-7
2018年09月14日発行
新書判 256ページ
価格 864円 (税込)

CONTENTS
  (巻頭カラー) 駅の文字、電車の文字
  はじめに 鉄道ならではの文字の奥深さ

【第一章】 全国に広がった国鉄書体
すみ丸ゴシックの時代
  ● すみ丸ゴシックをたずねる
  ● 国鉄が用いた書体
  ● 電気掲示器とアクリル板
  ● 手書きの版下
  ◇ すみ丸ゴシックを書く

【第二章】 駅の文字にはルールがある
駅名標の決まりと移り変わり
  ● 九州駅名標案内、種々見て歩き
  ● 鉄道掲示規程の変遷と駅名標
  ● 筆文字のひらがな
  ● 七枚目の駅名標
  ● 時をさかのぼる
  ● 文字を照らす
  ● 縦型の内照式電気掲示器
  ● 北国の駅に「国鉄」の風景
  ◇ 駅名標で名所案内

【第三章】 見やすく、わかりやすく
駅名標からサインシステムへ
  ● 営団地下鉄のゴシック4550
  ● 矢印も冒険する
  ● 大阪、地下鉄三世代の文字
  ● 阪急電鉄の丸ゴシックとロイヤルブルー

【第四章】 鉄道文字のもう一つの流れ
電車の文字をたずねる
  ● ナデとハニフ
  ● 車輛の保存と標記
  ● モハ1の復元
  ● 復元車輛の手書き文字
  ● モハ、クハ・・・、車輛標記とは
  ● 車輛標記の文字は明治時代から
  ● 転写標記の文字作業
  ● 床下の文字

【第五章】 車体標記が育む一体感
電車の文字のアイデンティティ
  ● 名鉄電車の車輛番号数字
  ● 名鉄文字のルーツを探る
  ● 番号板が育んだ「マイカー」意識
  ● 名鉄電車の番号板を作る
  ● 蒸気機関車のナンバープレート
  ● 標準書体と鷹取書体
  ◇ ラベルで伝える

【第六章】 文字が語る「サービスの心」
されど鉄道文字
  ● 列車に乗ったら見たい文字
  ● 駅名標に見るサービスの心
  ● 文字でつながるネットワーク

【第七章】 鉄道文字発見の楽しみ
  ● 駅や電車内外で見られるさまざまな文字とサイン
  ● およそ10年撮りためた写真とブログの過去ログで振り返る

  鉄道文字は人との関わり あとがきに代えて
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